下ノ川原ニ居リマス

名ばかり事務所「オフィス カッケン」から、身の回りのこと、いきもののことなどをメモしてゆきます。

イモリさんの池・続報

家の裏の池は、できるだけ毎日覗くようにしている。今までにわかっているのは、池の泥の上にカワニナと思しき小さい巻貝がたくさんいること、イモリさんが6~10尾常駐していること、そして先日トウホクサンショウウオの卵嚢を見つけたことから、小規模な産卵箇所として利用されていること……程度だ。大家さんからの聞き取り調査によると、ゲンジボタルヘイケボタルも池の周りで飛ぶらしく、もしかしたら池の中にも幼虫が既にいるのかもしれない。夏が楽しみだ。

今朝、新しい卵を確認したのでメモしておく。

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卵は一対(二房)、白く濁ったバナナ状のものが、薄い粘膜に覆われている。泥の中から突き出た木の枝に産み付けられていて、僕の知っているエゾサンショウウオの産卵状況によく似ていた。先日トウホクサンショウウオを疑って卵を調べたとき、ついでにクロサンショウウオのものも検索していたので、これがクロサンショウウオのものだとすぐにわかった。

卵の下には個体が2尾いて、きちんと確認できなかったのだけれど、腹があまり赤くなかったから、もしかしたら産卵したばかりのクロサンの親個体だったのかもしれない。しかし慌てて撮った写真をみると、写っているのは腹の赤いやつで、これはイモリちゃんのように見える。よくわからない。産んだクロサンの親は早々に引き上げて、たまたま卵の影にイモリちゃんがいたのかもしれないし、逃げた一匹がクロサンだったのかもしれない。

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写真 逃げていったほうの個体(イモリかどうか確認してない)

 

そのうち幼生が出てくると思うけれど、既にイモリがいる池だし、全部食べられてしまうのじゃないかと心配している。かといって卵だけ分けて孵化させても上陸するまで世話できるわけでもないし、とりあえず経過を見守ってみる。