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下ノ川原ニ居リマス

名ばかり事務所「オフィス カッケン」から、身の回りのこと、いきもののことなどをメモしてゆきます。

こちらで出会ったカエルさんのこと

引越しから2ヶ月が経った。驚くほどいきものの種類がわからない。

知識不足をいったん棚に上げておくとして、北海道と比べ、やまがた県の生物相についての資料は驚くほど少ないとも感じているが、この理由はだいたい想像がついている。アクセスし難いとか研究が進んでいないとかいうネガティブな理由ではなく、県独自の情報を整理する必要性が薄いことが原因だろう。むしろ「北海道の○○」という図鑑や資料が豊富にあるのが、全国的には珍しいことなのだ。ブラキストン線の強大さを引っ越して思い知ったかたちになる。

生物相はかなり差があるが、特に両生類に代表される南方系の分類群が目立つ。あちらでは代表的な両生類といえばアマガエル・エゾアカガエル・エゾサンショウウオの3種で、場所によってはトノサマガエルやツチガエル程度を疑えばよかった。こちらに来てから、聞いたこともないようなカエルの声、見たこともない卵嚢、日本という国の中では比較的近いはずの北海道と東北でも、これだけの差があるのだと再認識している。
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さて、とりあえず資料にあたらないといけない。ちょうど山と渓谷社の「増補改訂・日本のカエル+サンショウウオ類」が発売されたので購入した。

日本のカエル+サンショウウオ類 増補改訂 (山溪ハンディ図鑑)

日本のカエル+サンショウウオ類 増補改訂 (山溪ハンディ図鑑)

また県内の両生類については大津髙(たかし)氏によるものが多いようだ。幸い、山形河川国道事務所による最上川電子大事典が公開されており、大津氏による「最上川流域の両生類」が詳しい。これを元に表をつくってみた。
なお、県内のリストとしては、山形県動物環境調査会・大津高編修による「山形県陸産淡水産動物目録(改訂版)(2004)」があるようだ。図書館で眺めたが、コピーを取ってこなかったので、ここでは上記資料からまとめた。
また県内の資料として、山形県立博物館による「やまがたの野生動物(pdf)」があるが、これには哺乳類と鳥類の記載しかない。


表 やまがた県内での両生類相

目名 科名 種名 その他備考等 僕の確認
サンショウウオ(有尾)目 サンショウウオ トウホクサンショウウオ   ○(卵嚢)
クロサンショウウオ   ○(卵嚢)
ハコネサンショウウオ 今後分類が進む?
イモリ科 アカハライモリ  
カエル(無尾)目 ヒキガエル科 アズマヒキガエル   ○(声のみ)
アマガエル科 ニホンアマガエル  
アカガエル科 ニホンアカガエル  
タゴガエル  
ヤマアカガエル  
トノサマガエル  
ツチガエル  
ウシガエル 特定外来生物
アオガエル科 モリアオガエル  
シュレーゲルアオガエル  
カジカガエル  
3目 6科 15種   11種

※2015.06.22時点

今後、もう少し確認を進めたい。できればヒキガエルは捕獲して、旧ヤマヒキガエル(アズマヒキガエル高地型)なのかを確認してみたい。
カジカガエルは10年前、山間で個体をつかまえたきりだったけれど、家の近所でも鳴き声を確認できた。


6月に入り、家の周りでは日中シュレーゲルアオガエルの声が聞こえなくなった。ニホンアカガエルと思しき声はまだ聞こえ、アオガエルの代わりのようにトノサマガエルが池に姿を現した。ツチガエルは相変わらず日向ぼっこをしている。
こういった変化を、少しずつでも書き留めておきたいのだ。